きっかり3ヶ月おきに猫の様子をお知らせ下さる里親さんがいらっしゃいます。

場所的には県南じゃないとは思うけど・・・どこなんだろう❔ 県央か❔と思ったのですが、ネットで確認してみたところ「県西」に入る地域でした。

猫の昔の保護猫時代の名は・・・「ヤマダ君」 なぜなら日系外国人の「ヤマダ」さんが見つけた猫だったから。
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ヤマダ君は、日系外国人が割と多く済む土浦市内の某場所で朝ゴミ捨て場に突然現れたという猫でした。

その時点で子猫ではなく、「でも1歳はなってないかな~」みたいな感じで、7ヶ月位❔みたいな感じでした。

未去勢で、人慣れしていました。 

ヤマダ君を見つけたヤマダさんは「キノウノヨルハイナカタヨ」「ダレカステタトオモウヨ」と言っていたので(ヤマダさんは結構日本語が話せました)、そうなのかなーという感じでした。

ヤマダさんは日本語はかなりうまかったけど文盲に近い状態でひらがなだけはかろうじて一部読めるみたいな感じでした。 親御さんが日本人で親御さんとの会話は日本語だったので話すのはかなり出来た訳だったんですね。 

たまに「ほら、自分は日本人じゃなくて日系人だからね(だから日本語はちゃんと話せないから)」というところを「ホラーワタクシハ、ニッケイジンデイラッシャルカラネー」「ニッケイジンデイラッシャルデショー❔」などと自分に敬語を使ってしまったり、日本語ネイティブなら「今日(猫を引き取りに)来てもらえますか❔」と言うところを、電話を取ったらいきなり「キョウクルノカ❔」「キョウハネコトリニクルダロ❔」などと言われて最初に電話受けたときは変な人かと思った感じでした。 

出稼ぎが終って、もう国に帰っちゃいましたけどね。 

日本人じゃないので「お忙しいところ済みません」「急に電話してしまって申し訳ないです」とか、そういう前置きはないんですね。 こちらが取るといきなり話すんです。 今になると笑い話だけど最初は面食らいました

ヤマダ君は、そんな訳で、ヤマダさんの依頼でゴミ捨て場から保護して、ワクチンして病気の検査して去勢して譲渡会に出したら割とすぐ決まってしまいました。

ふらっと現れた人がしばらーくヤマダ君を見ていて、「この子を飼いたいと思います」と言ってくれたのです。

前に飼っていた猫が少し前に寿命で亡くなったというお話だったと思います。
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前の猫の写真を見せてくださったのですが、ヤマダ君と毛色などは全く似ていません。

県西のご自宅に後日お届けした際に「どうしてこの子に決められたのですか❔」と聞くと、「声がそっくりだった」と言っていました。

その日はその方は本当は譲渡会に来るつもりだった訳ではなかったと言っておられたと思います。

その日は商業施設で開催していました。 その方はその日、買い物に来ていて猫の声が聞こえて、それが前の猫の声にそっくりで「〇〇が呼んでる❕」と思って声のする方に行ってみたら、そこに居たのがヤマダ君だったという訳でした。

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日系外国人の人達はキリスト教徒が多いので、生き物に対する慈悲の感情や宗教的な教えから餌付けをする方が多いのです。

それでいて、「もっといい仕事が見つかったから」などと言って突然他の国に(猫は置き去りにして)行ってしまったりするので、日本人的な価値観からすると「ただの無責任」なのですが~ 彼らは「身銭を切って生き物の面倒をみてきた。 でも、自分も生きていかれないので止むなく他の国に行かざるを得ない。 仮に餌付けしていた猫が餓死したとしても、それもまた神の思し召しだ」という(ある種場当たり的な)価値観で生きているので、しょうがないんですね。

ヤマダ君はそんな外国人の人が置き去りにしたのかも知れません。
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それが「神の思し召し」かどうかはわかりませんが、ヤマダ君は今、土浦時代のことは多分もう綺麗さっぱり忘れて県西でご飯は毎日サイエンスダイエットのカリカリをもらい、たまにウェットをおやつにもらって平和に(多分)生きています (写真はすべて里親様の送って下さった写真になります)