譲渡会のご案内と里親探しの関係の話がどうしてもブログの話題に多く登場しますが、そもそも≪なぜ里親探しをするのか?≫ 真面目にお話ししたいと思います。
茨ニャンの会は、「動物愛護団体」ではありません。少なくとも、茨ニャンの会は、自身を「動物愛護団体」ではないと考えています。
「動物愛護団体」ではないと考える理由は、ホームページに書いています。
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茨ニャンの会を立ち上げた当時、こんなに毎週毎週譲渡会(里親会)ばかり開催して
犬猫の里親探しに追われる羽目になるとは思っていませんでした。
なのになぜ、譲渡会(里親会)ばかりやっているのか?
犬や猫を増やしてしまった張本人が自分が増やしてしまった犬や猫を飼い切れない
ケースがあまりにも多いからです。かと言って、ボランティアもボランティア団体も、
大量の犬猫の飼育を代わることは出来ません。昔と違って今は犬も猫も長生きです。
15年20年生きるのです。
毎年毎年何十匹も犬や猫を引き取って、それを全部ボランティア団体が15年も20年も
飼えると思いますか?1年30匹引き取ったとしても2年なら60匹、3年なら90匹、5年
なら150匹。先に引き取った犬・猫も簡単には死にません。
里親探しが楽しいから毎週毎週譲渡会(里親会)をやっているのではないのです。
ボランティアやボランティア団体も引き取った犬・猫をとても全部全部は飼い切れない
から代わりに飼育してくれる人を探して手放さざるを得ない、だから里親探しをしてい
ます。
年に数匹程度引き取ればよくて、かつ、犬や猫が1年ぐらいで寿命が来るなら、里親探し
なんかどこの団体もしません。全部自分で飼います。飼って終わらせます。
毎週毎週譲渡会(里親会)をやって「楽しい」「楽しい」と思っている訳がありません。
ボランティアだって、たまには家でのんびりしたいのです。
昼寝もしたいし、手の込んだお料理を作ったり家の中を綺麗に掃除したりしたいのです。
年中、犬や猫を増やしてしまって自分で問題を解決できない人のところにガソリン代
使って時間使ってすっ飛んで行って里親探しに追われて遠方の里親さん宅に犬猫届けに
行って自分は欲しいものも我慢我慢の生活・・・・楽しい訳がありません。
犬や猫を良いお宅にもらってもらって「あー良かった!」勿論、そう思います。
否、正確に言うと「あー良かった!」そう思う時【も】あります。
でも、「辛いな~」「疲れるな」「ほとほと嫌になるなー」「こんな活動もう明日にでも
辞めたいな」と思うことが大半です。
以前にブログにも書きましたが↓↓
ご寄付のお願い m(_ _)m
http://ibanyannokai.livedoor.blog/archives/14753572.html
毎月、毎月、10万以上の持ち出しです。
茨ニャンの会が「愛護団体ではありません」と明記する理由は、世間の「愛護団体」に
対する【手垢のついた】イメージに、ほとほと辟易しているからです。
世の中人たちの中には、テレビ等でたまたま見た「愛護団体」のドキュメント映像等が
そのまますべての団体の実態だと思い込んでいる人たちが大勢います。
‐ どこからか寄付等が沢山集まっている or 行政から補助金を沢山もらっている
‐ 犬や猫を何より大事に思う人たちがそこ(愛護団体)には一杯いて、かいがい
しく犬や猫の世話をする職員等が日々手厚く犬や猫の面倒をみて、世話をする人
たちもそれを幸せに思っている
- 立派な施設を持っていて、沢山の犬・猫を収容することができる
- 犬や猫を増やしてしまった/犬や猫を飼い切れなくなった等、連絡すれば「引き
取りましょう!」と言って「愛護団体」がすっ飛んでくる
海外の愛護団体等の映像は、しょせん取材したテレビの側の編集がかなり加わった画像
なのです。
飼育放棄された犬1匹、野良猫1匹に団体の専属の獣医やスタッフが何人も何人もアホ
みたいにかかりきにになって医療を施して面倒みて、ガリガリ/ぼさぼさ/ボロボロだった
犬・猫が綺麗になって素敵な家族にもらわれて「幸せになりました」 それが多くの一般
市民の「愛護団体」のイメージでしょう。
ですが、ハッキリ言います。あんなものは取材したテレビの側の編集や演出が相当入って
いるのです。
どこの団体も多くの犬・猫を同時に扱っています。
流れ作業で「ハイ次!」「ハイ次!」で世話しなければ、何十匹・何百匹の世話など出来
る訳がありません。
以前につくばの動物関係の専門学校出身の方から聞いたことがあります。実習として、
犬や猫の世話をするのだそうです。ですが、大量の犬・猫のケージやトイレ等の掃除を
短時間で済ませなければならず、「ハイ次!」「ハイ次!」と本当に流れ作業で、1匹
1匹を丁寧に世話なんかとても出来なかった、と。
それを聞いたときに、「そうだろうなあ…」と思いました。
茨ニャンの会も取材を受けたことがあります。
ですが、出来上がった画像・記事を見たときに、本当にがっかりしたし腹が立ちました。
編集者の思い込みで、明らかに事実と違う内容になってしまっていたからです。
テレビや取材者は、無意識のうちに、あるいはときには意図的に、見る側・読む側に
受ける内容に画像や記事を編集します。受けるように編集しなければ、視聴率が上がら
ない、読んだ後で「いい記事だ」と思ってもらえないことも大きな理由でしょう。
編集の過程で「動物愛護団体ってこういうもんだろう」というバイアスもかかります。
バイアスのかかった映像を見て、世の中に人たちは「愛護団体」「ボランティア団体」
ってこういうもんなんだな!と思います。そしてその頭のまま我々のところに「飼えな
くなったから」「野良猫がいる」と電話してきます。具体的にどうして欲しいのかハッキ
リ言う人は少ないです。「飼えなくなった」とか「野良猫がいる」と言えば、愛護団体が
すっ飛んで来てどうにかすると思っているからでしょう。
「ただ、飼えなくなったとか猫がいると連絡して来られても困ります。どうされたいん
ですか?」と聞くと、ほぼ毎度ビックリされます。逆切れする人もいます。
そういう展開になる度に思います。「テレビは罪だ」と。
テレビの見せる世界はある意味、「こうだったらいいのに」という理想の世界です。
テレビが理想の世界を見せるのは、夢の理想の世界をせめてテレビの中だけでも見せなけ
れば視聴率が稼げないからです。現実の重い重い画像を見せても視聴率は稼げないでしょ
う。取材を受ける側も「ハイ次!」「ハイ次!」の流れ作業を見せる訳にもいかないから
カメラの前では1匹1匹を大切に扱っているように見せている部分もあるとは思います。
茨ニャンの会の代表は、茨ニャンの会を立ち上げる前に、色々な団体の内情を知る機会が
ありました。そして、あまりにも多くの団体やボランティアを自称する者が大量の犬や
猫をため込み、多くの団体やボランティアが100匹~300匹もの犬や猫を抱え込み、
世話の負担や金銭的な負担に追われ、多くの場合世話の負担や金銭的な負担の問題から
ボランティア同士でしょっちゅう喧嘩をしたり仲間割れしている、そういう現実を目の
当たりにしました。
そして思ったのです、「とにかく、溜めたらお終いだ」と。
茨ニャンの会が毎週毎週譲渡会(里親会)を開催する理由はここにあります。
里親探しが楽しいからではありません。
「愛護」云々言っている場合ではありません。
そもそも、「愛護」って何なんですか?
「愛護」なんて実現できない理想です。あるいは、しょせん、定義づけなど出来ない概念
です。
「溜めたらお終い」なんです。里親探しをしてどんどん犬・猫の飼育を里親さんに託して
手放さなければ次の犬・猫の引取りもできないのです。
だから、里親探しです。
楽しいからやってる訳じゃないんです。
茨ニャンの会は、「動物愛護団体」ではありません。少なくとも、茨ニャンの会は、自身を「動物愛護団体」ではないと考えています。
「動物愛護団体」ではないと考える理由は、ホームページに書いています。
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「何をもって動物愛護と言うか?」との価値判断に、 当会は立ち入りません。
「動物愛護」とは何を言うのか?との問いに対しては、確たる答えは無いとしか
言えないと考えております。
そしてその意味で当会は、いわゆる「動物愛護団体」ではないと考えており ます。
「動物愛護団体」を名乗るのであれば、まずは会としての「動物愛護」の定義を
明らかにすべきでしょうが、既述のとおり当会は、「動物愛護」の定義付けを
はなから放棄しているからです。
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こんな風に書いているけども、どの程度の数の人が、この文章の意味を理解してくれて
いるのか?と思います。
茨ニャンの会を立ち上げた当時、こんなに毎週毎週譲渡会(里親会)ばかり開催して
犬猫の里親探しに追われる羽目になるとは思っていませんでした。
なのになぜ、譲渡会(里親会)ばかりやっているのか?
犬や猫を増やしてしまった張本人が自分が増やしてしまった犬や猫を飼い切れない
ケースがあまりにも多いからです。かと言って、ボランティアもボランティア団体も、
大量の犬猫の飼育を代わることは出来ません。昔と違って今は犬も猫も長生きです。
15年20年生きるのです。
毎年毎年何十匹も犬や猫を引き取って、それを全部ボランティア団体が15年も20年も
飼えると思いますか?1年30匹引き取ったとしても2年なら60匹、3年なら90匹、5年
なら150匹。先に引き取った犬・猫も簡単には死にません。
里親探しが楽しいから毎週毎週譲渡会(里親会)をやっているのではないのです。
ボランティアやボランティア団体も引き取った犬・猫をとても全部全部は飼い切れない
から代わりに飼育してくれる人を探して手放さざるを得ない、だから里親探しをしてい
ます。
年に数匹程度引き取ればよくて、かつ、犬や猫が1年ぐらいで寿命が来るなら、里親探し
なんかどこの団体もしません。全部自分で飼います。飼って終わらせます。
毎週毎週譲渡会(里親会)をやって「楽しい」「楽しい」と思っている訳がありません。
ボランティアだって、たまには家でのんびりしたいのです。
昼寝もしたいし、手の込んだお料理を作ったり家の中を綺麗に掃除したりしたいのです。
年中、犬や猫を増やしてしまって自分で問題を解決できない人のところにガソリン代
使って時間使ってすっ飛んで行って里親探しに追われて遠方の里親さん宅に犬猫届けに
行って自分は欲しいものも我慢我慢の生活・・・・楽しい訳がありません。
犬や猫を良いお宅にもらってもらって「あー良かった!」勿論、そう思います。
否、正確に言うと「あー良かった!」そう思う時【も】あります。
でも、「辛いな~」「疲れるな」「ほとほと嫌になるなー」「こんな活動もう明日にでも
辞めたいな」と思うことが大半です。
以前にブログにも書きましたが↓↓
ご寄付のお願い m(_ _)m
http://ibanyannokai.livedoor.blog/archives/14753572.html
毎月、毎月、10万以上の持ち出しです。
茨ニャンの会が「愛護団体ではありません」と明記する理由は、世間の「愛護団体」に
対する【手垢のついた】イメージに、ほとほと辟易しているからです。
世の中人たちの中には、テレビ等でたまたま見た「愛護団体」のドキュメント映像等が
そのまますべての団体の実態だと思い込んでいる人たちが大勢います。
‐ どこからか寄付等が沢山集まっている or 行政から補助金を沢山もらっている
‐ 犬や猫を何より大事に思う人たちがそこ(愛護団体)には一杯いて、かいがい
しく犬や猫の世話をする職員等が日々手厚く犬や猫の面倒をみて、世話をする人
たちもそれを幸せに思っている
- 立派な施設を持っていて、沢山の犬・猫を収容することができる
- 犬や猫を増やしてしまった/犬や猫を飼い切れなくなった等、連絡すれば「引き
取りましょう!」と言って「愛護団体」がすっ飛んでくる
海外の愛護団体等の映像は、しょせん取材したテレビの側の編集がかなり加わった画像
なのです。
飼育放棄された犬1匹、野良猫1匹に団体の専属の獣医やスタッフが何人も何人もアホ
みたいにかかりきにになって医療を施して面倒みて、ガリガリ/ぼさぼさ/ボロボロだった
犬・猫が綺麗になって素敵な家族にもらわれて「幸せになりました」 それが多くの一般
市民の「愛護団体」のイメージでしょう。
ですが、ハッキリ言います。あんなものは取材したテレビの側の編集や演出が相当入って
いるのです。
どこの団体も多くの犬・猫を同時に扱っています。
流れ作業で「ハイ次!」「ハイ次!」で世話しなければ、何十匹・何百匹の世話など出来
る訳がありません。
以前につくばの動物関係の専門学校出身の方から聞いたことがあります。実習として、
犬や猫の世話をするのだそうです。ですが、大量の犬・猫のケージやトイレ等の掃除を
短時間で済ませなければならず、「ハイ次!」「ハイ次!」と本当に流れ作業で、1匹
1匹を丁寧に世話なんかとても出来なかった、と。
それを聞いたときに、「そうだろうなあ…」と思いました。
茨ニャンの会も取材を受けたことがあります。
ですが、出来上がった画像・記事を見たときに、本当にがっかりしたし腹が立ちました。
編集者の思い込みで、明らかに事実と違う内容になってしまっていたからです。
テレビや取材者は、無意識のうちに、あるいはときには意図的に、見る側・読む側に
受ける内容に画像や記事を編集します。受けるように編集しなければ、視聴率が上がら
ない、読んだ後で「いい記事だ」と思ってもらえないことも大きな理由でしょう。
編集の過程で「動物愛護団体ってこういうもんだろう」というバイアスもかかります。
バイアスのかかった映像を見て、世の中に人たちは「愛護団体」「ボランティア団体」
ってこういうもんなんだな!と思います。そしてその頭のまま我々のところに「飼えな
くなったから」「野良猫がいる」と電話してきます。具体的にどうして欲しいのかハッキ
リ言う人は少ないです。「飼えなくなった」とか「野良猫がいる」と言えば、愛護団体が
すっ飛んで来てどうにかすると思っているからでしょう。
「ただ、飼えなくなったとか猫がいると連絡して来られても困ります。どうされたいん
ですか?」と聞くと、ほぼ毎度ビックリされます。逆切れする人もいます。
そういう展開になる度に思います。「テレビは罪だ」と。
テレビの見せる世界はある意味、「こうだったらいいのに」という理想の世界です。
テレビが理想の世界を見せるのは、夢の理想の世界をせめてテレビの中だけでも見せなけ
れば視聴率が稼げないからです。現実の重い重い画像を見せても視聴率は稼げないでしょ
う。取材を受ける側も「ハイ次!」「ハイ次!」の流れ作業を見せる訳にもいかないから
カメラの前では1匹1匹を大切に扱っているように見せている部分もあるとは思います。
茨ニャンの会の代表は、茨ニャンの会を立ち上げる前に、色々な団体の内情を知る機会が
ありました。そして、あまりにも多くの団体やボランティアを自称する者が大量の犬や
猫をため込み、多くの団体やボランティアが100匹~300匹もの犬や猫を抱え込み、
世話の負担や金銭的な負担に追われ、多くの場合世話の負担や金銭的な負担の問題から
ボランティア同士でしょっちゅう喧嘩をしたり仲間割れしている、そういう現実を目の
当たりにしました。
そして思ったのです、「とにかく、溜めたらお終いだ」と。
茨ニャンの会が毎週毎週譲渡会(里親会)を開催する理由はここにあります。
里親探しが楽しいからではありません。
「愛護」云々言っている場合ではありません。
そもそも、「愛護」って何なんですか?
「愛護」なんて実現できない理想です。あるいは、しょせん、定義づけなど出来ない概念
です。
「溜めたらお終い」なんです。里親探しをしてどんどん犬・猫の飼育を里親さんに託して
手放さなければ次の犬・猫の引取りもできないのです。
だから、里親探しです。
楽しいからやってる訳じゃないんです。