茨ニャンの会 公式ブログ

茨城県つくば市を拠点に、犬猫の避妊去勢手術の奨励や飼い主のいない猫のTNR活動、 里親探し等を行っている団体です。

2019年02月

譲渡会のご案内と里親探しの関係の話がどうしてもブログの話題に多く登場しますが、そもそも≪なぜ里親探しをするのか?≫ 真面目にお話ししたいと思います。

茨ニャンの会は、「動物愛護団体」ではありません。少なくとも、茨ニャンの会は、自身を「動物愛護団体」ではないと考えています。

「動物愛護団体」ではないと考える理由は、ホームページに書いています。

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    「何をもって動物愛護と言うか?」との価値判断に、 当会は立ち入りません。     

 

   

  「動物愛護」とは何を言うのか?との問いに対しては、確たる答えは無いとしか
  言えないと考えております。

 

  そしてその意味で当会は、いわゆる「動物愛護団体」ではないと考えており ます。

  

  「動物愛護団体」を名乗るのであれば、まずは会としての「動物愛護」の定義を
  明らかにすべきでしょうが、既述のとおり当会は、「動物愛護」の定義付けを
  はなから放棄しているからです


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こんな風に書いているけども、どの程度の数の人が、この文章の意味を理解してくれて
いるのか?と思います。


茨ニャンの会を立ち上げた当時、こんなに毎週毎週譲渡会(里親会)ばかり開催して
犬猫の里親探しに追われる羽目になるとは思っていませんでした。

なのになぜ、譲渡会(里親会)ばかりやっているのか?

犬や猫を増やしてしまった張本人が自分が増やしてしまった犬や猫を飼い切れない
ケースがあまりにも多いからです。かと言って、ボランティアもボランティア団体も、
大量の犬猫の飼育を代わることは出来ません。昔と違って今は犬も猫も長生きです。
15年20年生きるのです。

毎年毎年何十匹も犬や猫を引き取って、それを全部ボランティア団体が15年も20年も
飼えると思いますか?1年30匹引き取ったとしても2年なら60匹、3年なら90匹、5年
なら150匹。先に引き取った犬・猫も簡単には死にません。

里親探しが楽しいから毎週毎週譲渡会(里親会)をやっているのではないのです。

ボランティアやボランティア団体も引き取った犬・猫をとても全部全部は飼い切れない
から代わりに飼育してくれる人を探して手放さざるを得ない、だから里親探しをしてい
ます。

年に数匹程度引き取ればよくて、かつ、犬や猫が1年ぐらいで寿命が来るなら、里親探し
なんかどこの団体もしません。全部自分で飼います。飼って終わらせます。

毎週毎週譲渡会(里親会)をやって「楽しい」「楽しい」と思っている訳がありません。

ボランティアだって、たまには家でのんびりしたいのです。

昼寝もしたいし、手の込んだお料理を作ったり家の中を綺麗に掃除したりしたいのです。

年中、犬や猫を増やしてしまって自分で問題を解決できない人のところにガソリン代
使って時間使ってすっ飛んで行って里親探しに追われて遠方の里親さん宅に犬猫届けに
行って自分は欲しいものも我慢我慢の生活・・・・楽しい訳がありません。

犬や猫を良いお宅にもらってもらって「あー良かった!」勿論、そう思います。

否、正確に言うと「あー良かった!」そう思う時【も】あります。

でも、「辛いな~」「疲れるな」「ほとほと嫌になるなー」「こんな活動もう明日にでも
辞めたいな」と思うことが大半です。


以前にブログにも書きましたが↓↓
ご寄付のお願い m(_ _)m
http://ibanyannokai.livedoor.blog/archives/14753572.html
 

毎月、毎月、10万以上の持ち出しです。

茨ニャンの会が「愛護団体ではありません」と明記する理由は、世間の「愛護団体」に
対する【手垢のついた】イメージに、ほとほと辟易しているからです。

世の中人たちの中には、テレビ等でたまたま見た「愛護団体」のドキュメント映像等が
そのまますべての団体の実態だと思い込んでいる人たちが大勢います。

 ‐  どこからか寄付等が沢山集まっている or 行政から補助金を沢山もらっている

 ‐ 犬や猫を何より大事に思う人たちがそこ(愛護団体)には一杯いて、かいがい
   しく犬や猫の世話をする職員等が日々手厚く犬や猫の面倒をみて、世話をする人
   たちもそれを幸せに思っている

 - 立派な施設を持っていて、沢山の犬・猫を収容することができる

 - 犬や猫を増やしてしまった/犬や猫を飼い切れなくなった等、連絡すれば「引き
   取りましょう!」と言って「愛護団体」がすっ飛んでくる

海外の愛護団体等の映像は、しょせん取材したテレビの側の編集がかなり加わった画像
なのです。

飼育放棄された犬1匹、野良猫1匹に団体の専属の獣医やスタッフが何人も何人もアホ
みたいにかかりきにになって医療を施して面倒みて、ガリガリ/ぼさぼさ/ボロボロだった
犬・猫が綺麗になって素敵な家族にもらわれて「幸せになりました」 それが多くの一般
市民の「愛護団体」のイメージでしょう。

ですが、ハッキリ言います。あんなものは取材したテレビの側の編集や演出が相当入って
いるのです。

どこの団体も多くの犬・猫を同時に扱っています。

流れ作業で「ハイ次!」「ハイ次!」で世話しなければ、何十匹・何百匹の世話など出来
る訳がありません。

以前につくばの動物関係の専門学校出身の方から聞いたことがあります。実習として、
犬や猫の世話をするのだそうです。ですが、大量の犬・猫のケージやトイレ等の掃除を
短時間で済ませなければならず、「ハイ次!」「ハイ次!」と本当に流れ作業で、1匹
1匹を丁寧に世話なんかとても出来なかった、と。

それを聞いたときに、「そうだろうなあ…」と思いました。

茨ニャンの会も取材を受けたことがあります。

ですが、出来上がった画像・記事を見たときに、本当にがっかりしたし腹が立ちました。

編集者の思い込みで、明らかに事実と違う内容になってしまっていたからです。

テレビや取材者は、無意識のうちに、あるいはときには意図的に、見る側・読む側に
受ける内容に画像や記事を編集します。受けるように編集しなければ、視聴率が上がら
ない、読んだ後で「いい記事だ」と思ってもらえないことも大きな理由でしょう。

編集の過程で「動物愛護団体ってこういうもんだろう」というバイアスもかかります。

バイアスのかかった映像を見て、世の中に人たちは「愛護団体」「ボランティア団体」
ってこういうもんなんだな!と思います。そしてその頭のまま我々のところに「飼えな
くなったから」「野良猫がいる」と電話してきます。具体的にどうして欲しいのかハッキ
リ言う人は少ないです。「飼えなくなった」とか「野良猫がいる」と言えば、愛護団体が
すっ飛んで来てどうにかすると思っているからでしょう。

「ただ、飼えなくなったとか猫がいると連絡して来られても困ります。どうされたいん
ですか?」と聞くと、ほぼ毎度ビックリされます。逆切れする人もいます。

そういう展開になる度に思います。「テレビは罪だ」と。

テレビの見せる世界はある意味、「こうだったらいいのに」という理想の世界です。

テレビが理想の世界を見せるのは、夢の理想の世界をせめてテレビの中だけでも見せなけ
れば視聴率が稼げないからです。現実の重い重い画像を見せても視聴率は稼げないでしょ
う。取材を受ける側も「ハイ次!」「ハイ次!」の流れ作業を見せる訳にもいかないから
カメラの前では1匹1匹を大切に扱っているように見せている部分もあるとは思います。

茨ニャンの会の代表は、茨ニャンの会を立ち上げる前に、色々な団体の内情を知る機会が
ありました。そして、あまりにも多くの団体やボランティアを自称する者が大量の犬や
猫をため込み、多くの団体やボランティアが100匹~300匹もの犬や猫を抱え込み、
世話の負担や金銭的な負担に追われ、多くの場合世話の負担や金銭的な負担の問題から
ボランティア同士でしょっちゅう喧嘩をしたり仲間割れしている、そういう現実を目の
当たりにしました。

そして思ったのです、「とにかく、溜めたらお終いだ」と。

茨ニャンの会が毎週毎週譲渡会(里親会)を開催する理由はここにあります。

里親探しが楽しいからではありません。

「愛護」云々言っている場合ではありません。

そもそも、「愛護」って何なんですか?

「愛護」なんて実現できない理想です。あるいは、しょせん、定義づけなど出来ない概念
です。

「溜めたらお終い」なんです。里親探しをしてどんどん犬・猫の飼育を里親さんに託して
手放さなければ次の犬・猫の引取りもできないのです。

だから、里親探しです。

楽しいからやってる訳じゃないんです。

こちらで詳しくはご紹介したことがなかったかと思いますが、何度かブログに登場したバットマン含め城里町の山のお爺さんから引き取った猫は全部で4匹いました。

1.キジトラ猫(メス、1~2歳推定)

2.茶白半長毛(メス、1~2歳推定)

3.白黒バットマン(オス、引取時に1.5ヶ月ぐらい)

4.黒猫半長毛(オス、引取時に1.5ヶ月ぐらい)


これらの4匹の譲渡が先週末に完了(確定)しました。

1.キジトラ猫(城里町→研究学園へ)
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この写真は里親さんが送ってくださった写真です。この子は避妊手術を受けさせたら城里の山に戻す話に(野良猫に餌をやって増やしてしまったお爺さんとの間で)なっていたのですが、触れる程度には人慣れしていたので、可哀想に思ってお爺さんにこちらから引取りと里親探しを提案しました(ちなみにお爺さんは猫がいなくなってしまうのが納得がいかない(寂しい)らしく、若干不満気でした

研究学園のとても良い方に譲渡になりました。譲渡会には多分3回ぐらい参加したかなぁ?カメラを向けると変な顔をするので中々うまく写真が撮れませんでしたが、里親さんには自然な表情を見せてくれていますね。

若干しもぶくれ顔、タヌキ顔で性格も面白い猫さんでした。いなくなってしまって寂しいなぁ…(城里お爺さんみたいなこと言っちゃいかんな)

まあ、めでたしめでたし。


2.茶白半長毛(城里の山→埼玉県川口市)

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譲渡会には2回参加しました。結局ネット経由で正月(1/2)に川口に行きました。
里親さん、ご実家かなりの遠方でたまにしか帰省しないとかで、お正月にご在宅だったので。

正月もお届けで、休み無しですね。

川口の里親さん宅は里親さんが知り合いからもらい受けたという先住猫がいました。
最初は先住猫さんが新しい猫が来てストレスで様子がおかしいということでトライアル失敗かも?という状況でしたが、その後すっかり仲良くなったそうです。

新しい名前は「ルナ」ちゃん。

キャットタワーで先住猫さんとくつろいでいます↓↓↓先住猫さんは雑種なのですが多分洋猫の血が混じっていて尻尾が長~くてふっさふさ(見て下さい、キャットタワーから垂れるふさふさの立派な黒い尻尾を↓↓)、手触りがシルクみたいに滑らかでした。先住猫さんも毛長種が混じっていると思われました。

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先住猫さんがルナさんをグルーミング

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まだまだ若いのでじゃれますね!

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城里町から引き取った大人2匹はこれで譲渡完了。

白黒バットマンは既にお知らせしているとおりつくば市内に譲渡になりました。

黒君(半長毛)↓ 写真向かって左
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は、つくば市松代の、前にも茨ニャン譲渡会から猫を2匹もらって下さった里親さん宅の3匹目になって松代で平和に生活しています。

城里町シリーズ4匹はこれで譲渡完了!

やれやれだな! 城里は遠かったなぁ(遠い目)

お爺さん宅に行く途中で車も少し擦っちゃったし散々だったな💀

お爺さんに皆いいおうちに行ったよと手紙を書かないとな~メールで用が足りれば話は簡単なのですが、お爺さんは高齢なのでメールが出来ないので。

今日は何だか暖かかったですね~

昼間はコート着てなくても大丈夫でした。春が近いんだなーと思いました。

本日、LALAガーデンでの譲渡会、沢山の方にご来場いただきました。

  - 常総の多頭崩壊現場から救出の猫が土浦市に

  - 常総にて保護された猫(保護時既にお腹大きかった)から産まれた猫が土浦市に

  - 牛久にて保護された猫がつくば市内に

  - 常陸大宮の公園にて保護の猫がつくば市内に

譲渡が決まりました。

他にも猫2匹にお申込みをいただき、調整中です。

「多頭崩壊(たとうほうかい)」というのは、何を言うのかと言いますと、面倒見切れない程、犬(または猫)を増やしすぎて手に負えなくなり人間の生活も崩壊してしまったような状態のことを言います。

大して広くも無いマンションやアパート等で30匹等まで増やしてしまい、近所の方等も匂い等で「おかしい!」と気づいて、近所の方等から連絡を受ける場合もあります。

最近、「多頭崩壊」が増えております・・・

ともあれ、沢山の猫さんにお申込みがあり、ありがたい週末でした。

また、つくば市花畑のM様より、ご寄付のお申し出を頂き、猫フードや猫トイレ等をいただきました。M様、ありがとうございました!

少し間が開いてしまいましたが・・・

さて、明日も譲渡会である。

明日参加予定の保護猫さんをご紹介いたします。

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12月まで外生活していました。

人にも慣れましたので、是非よろしくお願いいたします。

とても綺麗なグレーの猫さんです。オス、6ヶ月齢ぐらい。

ウィルス検査は保護時と丸2ヶ月以上経過してからの2回やりまして陰性でした。

この辺の記事の子達↓↓↓と多分同じお母さんから産まれてい ます。

http://ibanyannokai.livedoor.blog

http://ibanyannokai.livedoor.blog


  


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12月に保護されてからは家の中で生活しています。とても綺麗な猫です。

野良猫(外の猫)は茶系とかが多いので、グレーは珍しいなと思います。

先日、再びトライアルに出たことをご報告した、城里町(旧桂村)出身のバットマン

里親さん宅で先住猫(こちらも茨ニャンの会の譲渡会からもらって頂いた猫)と相性問題なく、正式譲渡になりました\(^o^)/

里親さんが送ってくださった写真

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くつろぐバットマン

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何だか気持ちよさそうですねー。元気そうで何よりです。里親さんに感謝感謝

城里町(旧桂村)なんて、茨城県民でも知らない人も多いでしょう。

水戸の北の常陸大宮の内側の辺り、海からは大分離れてて、山も多い場所です。

同じお宅から4匹引き取りました。子猫2匹(1.5ヶ月齢)、大人猫2匹。大人は当初は引き取る予定ではなく、避妊手術を受けさせて戻す予定だったのですが、人慣れしていて一生外暮らしでは可哀想と思って、こちらから引取りを提案しました。他に大人猫3匹いて、そちらは人慣れしていなかったこともあり、戻しました。

増やしてしまったのは山の中の農家のお爺さん。年齢聞いてないけど多分70歳後半だと思います。

バットマンは何故か中々なつかなくて、一度はその旨話して去勢済ませたらお爺さんに返そうか本当に悩みました。普通は1.5ヶ月などという月齢で引き取ったらすぐ慣れるのですが。

どれぐらいなつかなかったかと言うと、なつかないので触れなくて中々病院に連れて行ってワクチン接種などが出来なかったぐらいでした。なので、外暮らしでも気ままに行きたいところに行って外を走り回ってお爺さんにご飯だけはもらって自由に生きた方が幸せなんじゃないかと思ったぐらいです。

咬まれて大怪我もしました(-_-;)

お爺さん宅から来た猫は、みんな蚤ダニが凄くついてて、ボランティアの多分服にダニがついてボランティアの家の中にダニが入って布団について、人間も寝ている間にダニに喰われて大変な思いをしました。お爺さんは蚤取りなんか当然してなかったからです。

そんな場所に返しても・・・ご飯はもらえても寒い山の中でも一生外暮らし・・・蚤ダニが一杯身体について毎日喰われて痒い。お爺さんもいつまでご飯やれるか年齢的に怪しい・・・もう少しだけ頑張ってみようもう少しだけ頑張ってみよう・・・と思って世話をしました。そして、バットマン君は小さくて「子猫」と言える間は全然なつかなかったのですが、身体が大きくなってきて「子猫」ではなくなってくるにつれ、なぜか少しずつ慣れてきたのです。

8月下旬に引き取って結局1月2月にトライアルに出ましたから、引取りから5ヶ月かかったということになります。10月に里親募集開始してからカウントしたら3ヶ月ぐらい。

結果的には「3ヶ月か・・・」というところですが、その間は「果たしてもらい手がつくのだろうか?」と思いながら、当てなく世話をする訳ですから、とても長~く感じました。


バットマンへ:
おめでとうバットマン。君はもう、保護猫でもなく野良猫でもなく、立派な飼い猫になった。家族の一員として幸せな一生を過ごして下さい。
君があんまりなつかなくて城里の山に戻そうかなんて思ったときもあったけど、あのとき諦めなくて本当によかったと思うよ。ボランティアのYさんは君に「留吉」って名前をつけていたね。皆色々な名前で呼んでて確かに言われてみると何だか「留吉」もピッタリな気がしたよ。でも里親さんはきっと「留吉」だとか「バットマン」なんて変な名前じゃなくて素敵な名前をつけてくれるよ。幸せになれよ!さみしいけど、おめでとう、そして、さようならバットマン! 遠くに行った訳じゃないし、たまには会おうね! 離れても君の幸せをいつまでも祈っているよ!!

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