茨ニャンの会 公式ブログ

茨城県つくば市を拠点に、犬猫の避妊去勢手術の奨励や飼い主のいない猫のTNR活動、 里親探し等を行っている団体です。

2019年06月

こんにちは。天気悪くて「梅雨~」という感じですね。

明日は予報がコロコロ変わって、「晴れ」になったり「曇り時々雨」になったり、予想がつかないのですが、一応、譲渡会を開催予定でおります。

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場所は、つくば駅近くのペデストリアンデッキ上です。

地上ではなく、遊歩道上の広場であるペデストリアンデッキで開催します。

駐車場は、旧Right-Onビル(茶色い大きいビル)の立体駐車場(誰でも利用できる)が一番近いです。

Right-Onビル立体駐車場の3階(最上階)とペデストリアンデッキがつながっています(駐車場の端に自転車置き場があるのですが、自転車置き場の脇の出口からペデストリアンデッキに出れます)。

沢山の皆さまのご来場をお待ちしています!

茨ニャンの会
08088134369

先日書いた、土浦市永井にて子猫発生の件、

猫発生警報(アラート0614)

保護された方が飼われることになりました。

本件解決

よかった 

他団体さんのことを普段どうこう言わない主義にはしていますが・・・

皆さんは東京の「キャットガーディアン」という大きな団体さんをご存知ですか? 有名な団体なので名前くらい聞いたことがある方も多いと思います。

今月、キャットガーディアンについて、告発サイトが出来ていました。

忙しいので詳しく読んだ訳でもないですが、キャットガーディアンには一番多いときで600匹もの猫がいて、管理状態が劣悪になっているという話でした。

そのサイトに出ていた写真がこちら:

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ぐぇ~、これはちょっと…

柏のライフボードという団体についても、猫を衣装ケースに入れていると聞いたことがあります。

キャットガーディアンの猫達が全部のうちどの程度の数がこのような衣装ケースに入れられているのか知りませんが、よく理解できないのが

1.なぜ衣装ケースなのか?
2.どうしてこうなってしまったのか?

告発した人達は、この状況を「虐待」だと。

まぁ、そう思うから告発してるんでしょうけどねぇ。

だけどねぇ、こういう騒ぎが起きるときにいつも思うのは、何をもって「虐待」と言うんですかね?ってこと。犬や猫を殴ったり蹴ったり、餌を全くやらなかったりしたら、まぁ「虐待」でしょうね。でも、<世話が行き届かなくなっちゃいました>は「虐待」なんですかね?

この世界、なぜかよく分かりませんけど、人(他団体)の批判をする人が多いんですよ。そのときによく使われる言葉が「虐待」。「〇〇の会のやってることは虐待だ」とか「△△さんのやってることなんか虐待よね」とか。

いや、キャットガーディアンのやっていることが「必ずしも虐待ではないと思う」なんて言う気はさらさらないですよ? 1匹あたりの保管場所としてどの程度の面積とか広さがなければならないと決められている訳ではないですから、法的には虐待にはあたらないということになるかも知れませんけど(つまりは動物愛護法違反等には問われないかも知れませんが)、普通の感覚から考えたら、誰がどう見たって、ちょっとヒド過ぎますよね(ただ、衣装ケースに入れられていた猫が全体のうちのどの程度だったのか分かりませんけど)。

少し前には茨城県古河市のNPO法人One Lifeという団体が茨城県から改善命令を出されていました。

こちらが新聞にも出ていた写真:

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床いっぱいに広がって蓄積された状態になっているのが犬の糞だそうです。

匂いは犬猫の保護施設の外にまで漏れ出し、もの凄い匂いで、鼻と口を覆わないと建物の前を歩けなかった、とか。勿論、近隣の方もおかしいとハッキリ分かっていたそうです。あまりの酷い匂いで。One LifeはMAX120匹犬猫いたそうです。

このブログを読んでいる方で一般の方は、「何でそんなに沢山溜まっちゃうの?」と思うかも知れません。

けどね、1年に貰い手がつかない犬や猫が7匹位いたとして、10年活動してたら単純計算したって70匹ですよね? 

特に猫は多産ですから1回に5~6匹の猫を産みます。4箇所位から子猫引き取ったって20匹~24匹位になる訳ですよ。

元々貰い手がつかないまま残っている猫がいて、更に子猫引き取って、ちょっとモタモタして子猫が大きくなってしまって残ってしまったりしたら1年の間に4、50匹位溜まるなんて、どこのボランティアやボランティア団体にも起き得ることなんです。

実際、個人で活動している方で50~100匹位溜めてしまっている方は沢山います。

団体だと100~数百匹位は割かし普通なような気がします。

100とかなってしまったら、さぁ大変。世話も大変。食べさせるお金も大変。1匹あたり月に3000円かかったとしたって、100匹にもなれば、30万です。

キャットガーディアンは年間1億もお金を集めてるとか告発サイトにはかかれていますけど。でも、実際のところはどうなんでしょうね?告発してる人たちが思い込んでいる程余裕はなかったのでは?と思いますけど。

告発サイトには、キャットガーディアンが「飼えなくなった猫さんを273,600円(税抜)で引き取り終生飼育or里親探しをすると謳い 『ねこのゆめ』という事業をしています」と書かれています。

古河One Lifeが茨城県から立ち入り調査を受けたり告発されたりする直前に某自治体(の役所)に突然やってきて「こちら(その自治体)の犬猫問題を解決してあげるから、自分たちに補助金を寄越せ」と要求したという話は噂でちょっと聞きましたけどね。多分、もうこの頃には抱え込んでいる犬猫を食べさせるだけで一杯になっていたのでしょう。

犬猫が溜まってしまう→食べさせるのが大変になってしまう→お金が足りなくなる→お金を集めようとしたり目先のお金のために金払いのよさそうな人から犬猫を引き取る→益々犬猫が溜まる

という悪循環に陥っていたのではないか?と思います。

以前に

里親探しをする理由

で書きましたが、

犬猫の引取りをやっているボランティア団体にとって最も重要なことは、「溜めないこと」だと思います。

資金集めより重要なことは「溜めないこと」なんです。

なぜって100匹とか溜めてしまったら、例えば行政から100万補助金をもらったと仮定したって2ヶ月ちょっと抱えてる犬猫を食べさせるのに使ったら終わってしまうから、意味がないんですよ。

恐らく多くの団体がここをちゃんと認識できていないから、大量に抱え込んでしまって身動きもとれない結果を招くのだと思います。

勿論、「溜めない」と言ったって、誰にでも彼にでも希望者に犬や猫を渡す訳にはいかないです。ある程度はきちんとした飼い方をしてくれる方でなければ、譲渡先で犬や猫の繁殖を招くことにもなりかねません。そこが難しいのは事実ですけどね。

キャットガーディアンやOne Lifeも最初はどうにかなると思っていたのだろうと思います。溜まり始めて世話が大変になり始めた時点でせめて、引取りを一旦ストップするなり何なりすれば良かったのでしょうけど、その決断がそのときは出来なかったのでしょうね。目先のお金欲しさに次々引き取ってしまったのかも知れませんが、引き取るなら同じ数を出さなければ溜まる一方ですからね。甘かったですね。

幾ら犬や猫を1匹でも多く救済すると息巻いたって、身動きもとれない程溜めてしまえば、どこかの時点で引取りをストップせざるを得ませんし、必ず今抱えている犬猫をきちんと管理できない結果を招きます。

だけどね、こういう団体が発生すると告訴とかに動く人たちがいますけど、告訴しても問題解消しませんよね? それとも告訴するような人は、自分が問題の団体の犬や猫を引き受けるつもりで告訴しているのでしょうか?もしそれが出来ないのなら告訴とかしてもある意味意味はないのでは?とも思ってしまうんですけど。 One Lifeのことも横浜の団体が告訴していたみたいです。

来週末(30日・日)は開催いたします。

沢山の猫が参加いたします。

今週末は開催はありませんので、間違えて来ないで下さいね。

来週末は良い天気でありますように🌞

先日、保護猫1匹がFIP(伝染性腹膜炎)により亡くなりました。

時間をかけて人慣れして、ようやく里親探しを開始できるか?というところでした。

本当にがっかりしています。

経緯をお話しすると、昨年の5月美浦村の男性から電話がかかってきました。「こちらの電話番号をどこで知りましたか?」と聞くと、「知り合いから聞いた」ということでした。

その男性は「家の床下にいつの間にかメス猫が住み着いて子猫が産まれてたみたいで、最近になって子猫が床下から出てくるようになった」と言っていました。

時期的に物置にいつの間にか猫に住み着かれて子猫が産まれてた、とか、使ってない犬小屋にいつの間にか猫が住み着いていた、とか発生する時期です。

車を廃車にしたばかりで車がありません。ですが早く行かないと大変なことになりますから、半日レンタカーをレンタルして猫を捕まえる捕獲器を持って問題の男性宅に行きました。

すると、確かに猫がいました。が、聞いていた猫のほかに三毛猫が家の外にいます。

「あれは?」と聞くと、「あれはー、今回産んだ猫の母親でー」と言い出しました。

は? 

あなた、メス猫が知らない間に床下に住み着いてて困ってるって言ってませんでしたっけ?

こういうパターンは時々あります。

要するに、ボランティアやボランティア団体を呼びつけることに成功したので(成功したと本人は思っているので)、こちらが出向いたとたんに急に事情を正直に話すパターンです。

男性の話だと三毛猫にはもう3年位餌をやってきたという話でした。そして、三毛が子供を産んで、その内の1匹が更に子どもを産んだ、という話でした。

こういう話は本当に腹が立ちます。

こちらはその男性と十分電話で話してその男性の話を信用して捕獲器も1台しか持って行っていなかったのです。時期によっては捕獲器の貸出依頼は多いですから、あちこちに貸したり、捕獲器しかけたりして使うので、「大人猫は1匹しかいない」とハッキリ言っているところに捕獲器を「念のため」と何台も持って行ったりする余裕はありません。

捕獲器買い増したいですが、高いんですよ。貸した捕獲器をちゃんと返さない人もいますし。

結局子猫5頭だったか引取り、親猫もばあちゃん三毛もこちらの負担で避妊手術しました(急いでしなければまた産みますから)。

ところがその後問題の男性からは、親猫の更に親猫にあたる、3年前から餌をやっていたという三毛が産んだ猫も別にいることが分かったという留守電があるとき残っていました。

「分かった」と留守電残されたって、どうしろと言うのでしょう?

こちらは電話代使って男性と話をして、レンタカー借りて交通費かけて男性宅まで出向いているのです。おまけに親猫の避妊手術代も知らんぷりして払わないのでこちら負担です。それで更にばあちゃん猫が産んだ子猫が別に更にいることが分かったんで~と留守電残されて、こちらがまた時間かけて費用負担してどうにかしないといけないのですか?

忙しいこともあり折り返さずにいたら、男性は捕まえたという子猫を週末譲渡会にいきなり持って来ました。

さすがに嫌な顔をしてしまいました。この時点で、先に引き取った子猫の親猫の避妊手術やワクチン費用、引き取った子猫の費用、ばあちゃん三毛の避妊手術とワクチン費用まで、占めて6万位、こちらで全額負担しているのです。

挙句の果てには子猫を「捕まったんで」といきなり譲渡会会場に持ってくるとはどこまで非常識なのでしょうか? 自分が何年も餌やって増やした猫ですよね?

猫が可哀想なので引き取りましたけど、子猫と言っても2匹の内1匹は全然人慣れしていなくて、とても大変でした。

それをずーっと慣らしがうまいスタッフが世話して何か月も何か月も躾けをしてようやく触れるところまで慣れてきて、♂だったんですが、去勢してウィルス検査もして、ようやく世話する人が変わっても大丈夫なところまで慣れてきて、猫さんを世話してたお宅から別のスタッフさん宅に移動したんです。

そしたら、猫を移動させた先の別のスタッフさんから、お腹がいきなり禿げた、と。

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確かに500円玉大のハゲが出来てます。

代表、写真見て思いました。あ~環境が変わったストレスだな、と。

皮膚病を発症した場合の禿げ方には特徴があり、こういうハゲ方しないんです。

実際、病院連れてっても「皮膚病ではない」との判断。

写真、どうですか? すっかり慣れてますよね? この猫、この写真の何か月か前には触れないし威嚇はするし猫パンチ浴びせて大怪我させられるし、で、大変だったんですよ。でも、それを写真のような状態まで慣らしたんです。

目もクリっとして可愛いですよね。でも、最初の頃は野良猫の目をしてて、とても大変でした。

でもあるときから目つきが変わって「これなら大丈夫だ」と判断して里親探しに向けて「後もうちょっと」と一生けん命預かりスタッフも毎日声をかけたりおもちゃでじゃらしたり相手をして慣らしてくれてたんです。

が、お腹のハゲが収まってしばらくしたら、今度は急にご飯を食べなくなりました。

この時点でFIPか内蔵の病気では?黄疸出ているし腹水溜まり始めてて見込みは厳しいとの診断。

その後、あれよあれよという間に更に腹水が溜まったり状態悪くなり、結局亡くなりました。他の病院での診断もFIP(伝染性腹膜炎)との診断でした。

FIP(伝染性腹膜炎)と言うのは、コロナウィルスという多くの猫がもっているウィルスが原因ですが、コロナウィルスが突然に変異して発症します。突然変異は防げないと言われており、原因もハッキリ分かっていませんが、ストレスが大きな要因になるとは言われています。そして、ウィルスが変異して発症してしまった場合、治療は困難で死亡率が高いです。

預かって面倒みてくれいたスタッフさんは本職は医療関係ですから、消毒や看護はばっちりな方です。その方の世話の仕方に不足があったとは思いません。

ですが、猫にとっては何かストレスに感じることがあったのでしょう。

美浦村の問題の男性から最初に電話があったのが昨年の5月の話、男性が「まだ子猫いた」と子猫をいきなり譲渡会会場に持ってきたのは7月の頭の話でした。

つまり、1年ちかくの時間をかけ、この猫の世話を毎日して、ワクチンや去勢にも連れて行き、後もうちょっとで里親募集かけられるというところまでもってきたのです。受けさせた医療費、餌代、トイレ砂代、問題の男性宅にレンタカー借りてまで出向いた際のレンタカー代ガソリン代、ハゲたりFIP発症して腹水抜いたり医療費も沢山かかりました。しめて8万円くらいはかかったでしょうか。火葬代もかかりました。

この1年間の時間は何だったんでしょう?

美浦村の問題の男性は「こういうの、行政が何とかすべきだよね~」と言って、1円も払いませんでした。

触れない猫を毎日世話するのは大変でした。猫パンチを浴びせられて怪我もしました。美浦村に戻そうかとも何度も思いました。でも、問題の男性が一人暮らしの高齢男性だったので、最期まで餌をやり切れるか相当怪しいとしか思えなかったので戻さなかったのです。山みたいな場所で隣の家も相当先というような場所です。男性が亡くなったら他の場所に移動して餌を他でもらうようにも思えませんでした。

享年1歳2ヶ月。

保護猫は皆さんが思っておられる以上に亡くなります。若くても腎臓が悪かったり、後は白血病。白血病は寿命はとても短いですね。原因不明の急死も稀ですがあります。

そうは言っても亡くなるのは平均年間数匹~せいぜい7匹位かなというところではありますが。寿命もあります。そもそも一般的な寿命が15歳くらいである訳で、人間より遥かに短い寿命である訳です。

そうは言っても、1歳2ヶ月は短いと思う…

こんなことになるなら美浦村の山に返してやった方が幸せだったのか?と思ってしまいます。

問題の男性も悪気なくつい野良猫に餌をやったのかも知れませんけど、その方がもっと早くに手を打っていれば不幸な命を増やさずに済んだのです。

しかも男性が相談の際にウソをついたので、親猫、ばあちゃん猫の捕獲に倍の手間と時間がかかることになって、とても大変でした。

時々、「こんなに沢山の猫、どこから集めてくるの?」とか「猫引き取るときにお金一杯もらうんでしょう?」などと言われますけど、とんでもない!

野良猫に餌やって増やした挙句に人に尻ぬぐいさせようとするような輩は大抵の場合、1円も払いません。

1年近く時間かけて世話してようやく慣れて良い状態になったのに…本当にガッカリして言葉もありません。

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