茨ニャンの会 公式ブログ

茨城県つくば市を拠点に、犬猫の避妊去勢手術の奨励や飼い主のいない猫のTNR活動、 里親探し等を行っている団体です。

2021年06月

続きです。

その後、県南某所のあるUR住宅に猫を引き取りに行きました。

もちろん、車で、です。

巨大なUR住宅で、似たような板状の巨大な棟が沢山並んでいます。

散々迷った末にやっと辿り着いて、車は適当なところに停めて、近隣にバレないようコソコソと部屋に入りました。

室内に入ると確かに猫がいました。大きなトラ猫のオスです。

依頼者の高齢女性は、年齢はまぁ、79とかそんな感じに見えました。

猫は10歳ということでした。 問題のアパートから連れて帰ってきてから一度も医療は受けさせていないということでした。

オス猫で大きい、結構重いですし、既に体力的に弱ってきている高齢女性が自力で病院に連れて行くのは難しいですよね。 かと言って、UR住宅では往診に来てもらう訳にもいかないし・・・

何年も医療を受けていない・・・・

元飼い主(生活保護受給者でアパート住まいだった男性)は猫を毎日外に出していたらしい・・・こうした状況での引き取りは、色々な意味で、こちらとしても丸抱えになる可能性が高く、リスクも非常に高い訳です

猫は恐らく毎日外に出ていたのでは、問題の猫が去勢済みでも、外の野良猫と喧嘩等をしていた可能性は否定できません。

もし厄介な病気を既に野良猫からうつされていたり、もしかして高齢で既に腎臓が悪くなっていたりしたら、もらい手をつけることは難しくなります 1ヶ月辺りの餌代等を3000円程度と見込んだとしても年間になれば36000円、そこに年1回のワクチン接種や蚤取り代(フロントライン費用)等を入れれば、何かと年間最低でも実費レベルでも5万円程度はかかってしまう。それで猫がもし5年程度生きた場合、何かと30万円程の出費ということになります。現実にはそんなに計算どおりにはいかないですから、何かと50万円程度の出費という話になるでしょう。 元の元の飼い主の高齢女性から1万5000円もらっても大赤字である訳です。

我々のことを「猫を引き取るときに金を取って、譲渡のときにまた里親さんから金を取って、二重に詐取してボロ儲けだな」「ボランティアの癖に金を取るのはおかしい」などと言う方もたまにありますが、話はそんなに簡単ではないことは前記の計算からもお分かり頂けると思います。

問題のURの住宅に行くと、相談者の高齢女性から「どうぞ」と居間に通されてソファに座るよう促されました。テーブルを挟んで反対側に座った女性に「これでいいですか?」と万札1枚と5000円札1枚を見せられて、「はい。確かに。」と言いました。

女性は用意してあった封筒に万札1枚と5000円札1枚を入れ、また、猫に使っていたエサ皿等を「これももう、使わないから持って行って」と、食べかけの餌や使いかけのトイレ砂等全部一緒に大きな紙袋に入れて、一番上にお金の入った封筒を置いて紙袋を渡してきました。

猫(トラ爺)はすごく人慣れしていて、こちらが持って行ったキャリーバックにはすぐ入れることが出来ました。

「ではこれで引き取りとさせて頂きます」と言いました。

女性は「あぁ、本当によかった。ありがとうございます」「安心だわ」「ホッとした」「すぐ来てくれてありがとう」と言っていました。

ですが、猫が入ったキャリーバックは重く、また、相談者の女性が餌や砂、その他を入れてくれた大きな紙袋はそれなりに重く、両方をいっぺんに持つことはできませんでした。

こちらが猫を入れたキャリーバックを持ち、相談者の女性が紙袋を持って玄関まで来た時点で、ハタと「はて、どうしたものか❔」と思いました(続)

半年以上前のブログ記事、「人間は弱くて勝手な生き物です」に、

とても不愉快で胸糞悪く、残念な出来事が最近ありました。
その具体的な内容を今は書く気が起きない

と書いたことがありました。

人間は弱くて勝手な生き物です 

時間が少し経って気持ちの整理がついたので、このとき何があったのかを書きたいと思います。 

その一件は、「トラ爺」と呼んでいた高齢猫のことに関係する話になります。

それは昨年の9月のこと、ある週末、動物病院で順番を待っていると、電話が架かってきました。 

電話を架けてきた方は年配の女性で、要は猫を引き取って欲しいという相談でした。

相談の概要は次のような感じでした、

- 昔、夫と2人で生活していた頃、子猫をもらって2匹飼っていた

- 2匹はメスとオスの兄弟で、メスの方は大分前に亡くなった

- かかりつけの動物病院はきちんともっていた。猫に避妊・去勢手術は月齢6ヶ月のときに受けさせていたし、屋内飼育して、年に1度獣医さんに往診に来てもらってワクチン接種もしていた

- 自分と夫は賃貸住宅に住んでいて、あるときURの住宅に引っ越すことになった

- 当然猫は連れて行けない。困っていたところ、知人女性が猫の引き取り手を探して来てくれた

- どこにもらわれたかは知っていて、猫の飼われているアパートにたまに猫に会いに行っていた

- あるときに猫に会いに行くと、猫が明らかにお腹を空かせた様子で外で大声で鳴き叫んでいた

- ビックリしてアパートの他の住人に聞いてみると、猫の飼い主は倒れて病院に運ばれたそうで、「多分もうこのアパートには戻ってこない」ということだった

- そのときに、猫をもらって飼ってくれていた人(男性)が生活保護の受給者であったことを初めて知った

- とっさにお買い物バックに猫を入れてURの住宅に連れて帰ってきた

- しかし、URの住宅はペットは不可なので困っている。バレたら追い出されてしまう。この年齢(高齢)だと行くところがない


こんな感じの相談でした。

電話口の向こうで、明らかに高齢の女性は、自分達夫婦が猫を連れて行けなくなったときに猫の新たな飼い主を「探してあげる」と言ってきた女性が無責任だとまくし立てていました。

「生活保護受給者だ、なんて知らなかった」

「そんな人に猫を渡すなんて、ほんと無責任だと思う」


まぁ、言いたいことはよく分かるんですけどね・・・でも、自分だって結局、自分の都合(入れる内にURの住宅に入りたい)のために要は猫を棄てた訳ですよね。

相談者の女性に「お子さん等に引き取ってもらえないのか」と聞いたら、子供はできなかったのでいない、他も当ては無いということでした。

あんまり詳しい話は聞かなかったのですが、URの住宅も保証人がいないと入れないと思うので、甥とかにそこは頼んだのでしょう。

その女性が猫を飼っていた間は年に1回は必ず獣医さんに往診に来てもらってワクチン接種をしていたそうですが、問題の男性のところに猫が行ってからは医療を受けていたかどうかは「分からない」という話でした。

まぁ、自分が生活保護なんかでは、恐らくワクチン接種も何年もやってないだろうとは想像がつく訳です・・・

女性は大至急引き取ってもらいたくて、ある団体にも電話したそうですが「何度電話しても出ない」と言っていました。

「まぁ、そうでしょうねぇ」「その団体さんは、まぁ知ってますけど、大分前に聞いたときに「毎日毎日犬とか猫を引き取って欲しいっていう電話が何件もかかってくる」と言ってましたよ」と言い、架けたときに留守電は残したのか❔と聞くと「いいえ」ということでした。

だろうねぇと思う訳です。 一定年齢以上の人は、自分達が若かった頃、電話というものが黒のダイヤル電話だった当時に〈留守電〉なんてものが無かったせいか、留守電を残すことが苦手らしいですから

「留守電も残さなかったのなら、架かって来ないと思いますよ」「用件もハッキリしない着信履歴だけのものにわざわざ折り返す程、暇じゃないでしょうから」と言いました。

女性は興奮した様子で、「猫の貰い手を探してあげるって言った女性が無責任だ」とまくし立てていましたが、「それは今ここで言ってもしょうがないんじゃないですかね」と言いました。

結局、引き取り希望ということですか❔と聞くと「そうして頂けると助かります」と。

分かりましたが、引き取ってからもらわれるまで半年程度はかかるので、その間の餌代と思って1万5000円位は払ってもらわないと無理です、あと「今日の今日は(引き取りは)無理」と言いました。

その女性は、

自分達夫婦は子供ができなくて自分もずっと働いてたので「自分も年金を持っているし、主人の遺族年金もあるから、贅沢しなければ、女一人が食べていくには十分な収入はある」「猫のために必要なお金は負担する」と言いました。

「まぁ、そんなに払ってもらわなくてもいいんですが、餌代くらいはいいですか」と聞くと、「そんな金額ならすぐ用意します」と言いました。

それで、近いところで猫を引き取る話になったのです・・・(続)

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