茨ニャンの会 公式ブログ

茨城県つくば市を拠点に、犬猫の避妊去勢手術の奨励や飼い主のいない猫のTNR活動、 里親探し等を行っている団体です。

2022年01月

こんな記事を見つけました。

犬猫殺処分 過去最少2.3万匹 譲渡率約7割で最高に


 殺処分されたのは合わせて2万3000匹で、うち犬がおよそ4000匹、猫が1万9000匹でした。

うんうん。そうそう。

で、この犬およそ4000匹、猫1万9000匹には、以下のブログ記事

令和2(2020)年度の殺処分数が公表されましたね

で書いたとおり、衰弱等で殺処分前に死亡している個体がいる(含まれている)ので、

実殺処分数は犬については3431匹、猫については14975である、と。

そして、

> 10年前と比べると殺処分の数は10分の1程に減少し、過去最少です。

そうです。そうです。そのとおりです・・・そこはよいのだ・・・

が❕


> 環境省の担当者は「自治体などの努力で、譲渡率は7割近く過去最高だった。殺処分数は引き続き減らしていきたい」としています。

減ったのは自治体の努力のお陰なんか❔

どちらかというと、巷の愛護団体・ボランティア団体の努力のお陰のような・・・

「など」って書いてあるから不正確な記事という訳ではないけれども。

若干もやもや

今日のヤフーニュースに出ていたのでご覧になった方も多いかも知れませんが、米国で狂犬病の発症例(人間)が発生し、死亡者が出いてるそうです。

日本は狂犬病撲滅国にカウントされており、国内で野良犬等に噛まれて狂犬病を発症し、死亡者が出たのは1950年代が最後らしいです(ただし、国外で犬に噛まれ日本国内に帰国等で入国してから狂犬病を発症し死亡したケースはあります)。

下の図は厚生労働省のページから持ってきました(図をクリックすると拡大します):
03 (1)
上の図を見ても撲滅国(青で「清浄国」として色付けされている国)は実は世界の中でごく一部なのだということがわかると思います。

近年、「狂犬病」などと言っても知らない人も増えたこともあり、飼い犬への狂犬病予防接種の接種率が下がっているとも聞きます。

昔の映像ですが、こんなものがネット上にありましたので見てみて下さい

【閲覧注意】狂犬病【男の子】

狂犬病は犬を始めとするすべての哺乳類が感染する可能性のある、狂犬病ウィルスが原因の恐ろしい病気です。

感染しても潜伏期間が年単位におよぶこともあり、感染者が忘れた頃に発症する可能性もあります。

世界中でまだ5万人以上が毎年狂犬病によって命を落としているとも言われています。

狂犬病というと病名から犬のみが感染する病気と思っている方も多いかも知れませんが、上に書いた米国の最近のケースは感染源はコウモリだったということですし、猫も感染源になり得ます。

ウィルスに暴露した(接した)後にすぐに狂犬病予防接種の暴露後接種をすれば生還する可能性もあるようですが発症してしまった後だと限りなく100%に近い致死率となります。

われわれ保護活動者は定期的に猫に噛まれますので、狂犬病の予防接種を自費になってしまいますが打たないといけないかなと思っているところです。 

予防的に打つ場合でも1回だと完全ではないので、初回接種の1ヶ月後に2回目の接種を行い、初回から3ヶ月後に3回目を接種し、その後も2~5年おきに打たないといけないようです。 ちなみに1回の接種は1万5000円~2万円ほどかかります(犬に打つ場合じゃなくて人間に打つ場合の話ですヨ)。 自費接種になる上に、日本の場合、ワクチンの数が出ないので(海外渡航予定者位しか打ちませんよね)、高くなってしまうのは止むを得ないのでしょうね

既述のとおり日本は「撲滅国」とされているので、通常、犬に噛まれて病院に行った場合に「暴露後接種をしたい」と希望しても、「日本では狂犬病は今はもうまず無いので」と言われて保険適用にしてもらえない可能性があります(噛まれ方が酷ければ保険適用にしてもらえる可能性もあります)。

つくば周辺だとメディカルセンター病院だけが狂犬病予防接種対応しているようですが対応してもらえる曜日が限定になってしまるようで、また、茨城県内だと後は水戸の「茨城県予防接種センター」くらいしか対応が無いようです。

自分の飼い犬が他人を噛んだ場合などは管轄の保健所に届け出た上で飼い主は噛んだ犬を狂犬病の鑑定(2回)に付さないといけないのですが、そういうこともご存知ない方が多いようです。 その犬が狂犬病の予防接種を打ってあったとしても通常年一回しか推奨されていないので、1回では完全じゃない可能性があります。

新型コロナがまた流行りだしました。 結局、米国関係者の多い基地のある地域が大変なことになっていますね。 

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こんな風になってくると新型コロナ騒動ばかりに目が行き、益々狂犬病への理解などが薄れそうで恐ろしいです。 海外からいつ色々なウィルスが入ってくるか分からないです。

実際、昨年は、新型コロナの影響で飼い犬への狂犬病予防接種率が下がったとかいう記事をどこかで見た記憶があります(公園での狂犬病予防接種の集団接種などが見合わせになったことも影響があるようです)。

先日ブログでお伝えした怪我の黒猫の件、

治療費ご協力のお願いです

大分よくなり、療養中ですが、歩けるまでにはなりました。

ただ、おしっこはまだ垂れ流しでオムツを履いている状態です。あと、左足に麻痺が残っています。 今後の療養の中でどこまで回復するかはわかりません。




オムツ、大変高いんです。

年末に物資のご寄付を土浦S様よりいただいた中にオムツがありましたので使わせていただきます。

猫を過去に飼われていた方で、「最後介護状態になったときに沢山買って使い切らなかったオムツがたくさんある」という方がときどきいらっしゃいます。

もし、ご自宅にそうしたものが眠っていましたら、ご提供をお願いいたします。

現在お金の方は3万円ほど振込等でご寄付もいただいております。 ありがとうございます。

昨年ブログ記事として書いて、アンケートを実施した、「トラ爺」のお話。

アンケート集計結果を10月くらいには公表しようと思いつつ、時間が過ぎてしまいました。

結局、全部で38ほどの回答がありました。 結果、以下のとおりです。

エクセルで集計して図にして、そのままだとブログに載せられないのでPDF化してからJPGに変換しました。 結果、こんな感じに(下の図をクリックすると拡大します)

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約54%の方(20回答)が、「猫を思ったよりも簡単に引き取ってもらえて「もう用は済んだ」と思ったので、多少の余裕はあるが、金が惜しくなったから」を選択。 これが最も多く、過半数の54%でした。

2番目が「生活に余裕がなく、「必要な費用は負担する」と言ったものの、5000円も出し惜しみしたくなったから」を選択。 9件。 約24%です。

この2つの選択肢で80%近くを占めています(結局、出し惜しみしたくなったという意見が圧倒的に多数な訳で・・・

3番目の選択肢の「札をすり替えることで茨ニャンの会が金に細かいかどうか見極めようと思って試したかったから」は1名のみ。 全体の約2.7%。

4番目の選択肢の自由回答に8つのご意見をいただきましした(なお、1件はこの話とは無関係のことを書かれていたので集計から外しています)。 自由回答で2回回答いただいた方がおられましたが、最終的に「2に近い」ということだったので、この方は2に含めました。

以下、自由回答でいただいたご意見の概要です。

・痴呆、知能低下または生来の気性で「すり替えれる」という状況になったので当然に行っただけ。やってよいか悪いかではなく、本人にとっては「できるできない」の瞬間のみ。罪悪感もなく、ばれたらじゃぁどうしましょう、そのあと何も本人にとっては問題も支障もないのでそれでおわり。

・世の中には理解しがたい考えの人が沢山いる。自分が一番相手を許せそうな理由を自分で考えて終わりにする。 元気だして。

・わざわざすり替える程せこい婆さんが存在する事に驚く。お金を払えないなら正直に事情を話してお願いするべき。自分を棚に上げて他人を悪く言う、こうしたヤツのする事は何事も信用ならない。

・個人とのやりとりの内容を公開すべきではないのでは。

・生活に余裕がないとか、茨ニャンがどうとか、状況や相手は関係なく、ただただ、日常的に「嘘」や「だまし」が癖になってる方なのでは❔ 私は日常的にたくさんの人を相手にする仕事の中で、認知機能低下や軽度の障害で「え❔」と思うことをする人もいるのを見ることがある。 こうした人も、外見からは分からないので最初はびっくりした。

・一通り文章化してスッキリしたら、考えるのは疲れるので辞めた方がいいのでは❔
    ※この「辞めた方がいいのでは❔」は考えるのをやめたら❔という意味なのか活動を辞めたら❔という意味なのかは分かり兼ねました

・1万円札を5000円札にすり替えた、というのが事実なのか分からないので何ともいえない



うん。まぁ・・・そんなものかな・・・と。

筆者は3の「札をすり替えることで茨ニャンの会が金に細かいかどうか見極めようと思って試したかったから」だと思ったんですよね。 ネットなどで見る話しとして、衰弱して猫などを見つけて団体に保護してもらったら次から次に切りなくお金を要求されて困った、とか、犬や猫の里親になったら団体からあまりにも頻繁に寄付の協力依頼が来て困った、というような話も見るので・・・

札をすり替えても何も言ってこなかったら、「金にうるさくない団体だ」とみなして、ちょくちょく電話して猫の様子を聞いたり、たまには会わせてもらおうなんて思ってたのかなぁ・・・ でもズバリ指摘されちゃったから「もう二度と架けない」と思ったのかなぁ・・・なんて。 

そんなお人好しな発想だからすり替えなんかされたんかな、などとも思うけどね

トラ爺はあっさり千葉にもらわれ、ハッピーにやってます🎵

自由回答で回答いただいて、最終的に2に含めた方が最初に自由回答の方に書かれていたのが、「問題の高齢の方は「自分の方が弱者で困ってる」という心理だったのでは❔」「1万5000円は高額だし」というようなことでした。

なるほど❕ 確かに、問題の高齢の方は、トラ爺を最初に飼えなくなったときに知人女性に相談して、その女性が飼ってくれる人を探してきた(が、結果的にその人が生活保護受給者で、その人が体調崩して施設に入ることになったら猫は置き去りになってしまった)と言っていました。

問題の高齢の方は、その知人女性が無責任だと何度も確かに言ってましたねー

その女性がちゃんとしてなかったから自分も猫も、こんな困ったことになったんであって、一番悪くて無責任なのはその女性で自分たちは被害者だ、と。 そういう感覚なんかな、とストンときて納得した次第です。

同じ方の自由回答内の記載で、1万5000円は高額なので、ということが書かれていてかなり驚いたのですが(高齢猫で、外に出されていて、どんな病気をもっているか分からない、かつ、しばらく医療も受けてない猫の引取費用として1万5000円は破格に安いという感覚だったので、「高額」と書かれて驚きました)、里親探しの手間や費用を身をもって経験したことが無ければ、そんなものなのですかね・・・

いずれにしろ、衝撃的な一件でした。

アンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

アンケート面白かったので、また機会があったらやりたいと思います。

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